こんにちはイチヨウです。先日、お寺にお参りの若いご夫婦から
「お寺でいただいた御札や親の位牌を置きたいのですが仏壇や神棚がありません。どこに置けばいいでしょうか」
と質問を頂きました。
◯アパート暮らしでお仏壇を置くスペースがない
◯お寺や神社でいただいた御札はどこに置いたらいいかわからない
◯ご先祖さまにお参りをしたいが仏壇がないのでどうしよう、、、。
今回のお話ではそういった方々のお悩みを解決します。
仏壇がないが仏壇や神棚がないが位牌や御札を祀りたい!
こういったご相談やお悩みを、結構受けることがあります。
昨今、特に若い方の住まいでは「仏壇を置きたい、けれどもさまざまな事情で置けない」というケースが増えてきています。
今や、仏壇のない世帯は6割を超えているのが実情のようです。
特に多い理由が「マンションやアパートなどで、仏壇や神棚用のスペースを確保できない」といったケース。
実家には大きく立派な仏壇があるが、スペースの関係上どうしても無理、、、。
そういった事例が多くなってきました。
また、高齢になり、施設などに入居した場合にも、仏壇を置きたくても置けないという状態になりますね。
そういった方々の中で
「仏壇は無いが仏さま、ご先祖さまの位牌や故人の写真を祀りたい」
「御札や神仏を祀るスペースがほしい」
そういったご相談やお悩みが多いです。
では仏壇がないと位牌や御札、仏さまを祀ってはいけないのでしょうか・・・。
そんなことはありません。
そんな方々におすすめしたいのが
「部屋に清浄な場所を作りそこにお祀りする」
という方法です。
詳しく見ていきます。
「部屋に清浄な場所を作る」とは?
部屋の種類はリビングや寝室、自室などで構いません。
手を合わせやすい場所を選んでください。
その際に大切なのは「清浄な場所」になるように心がける、ということです。
具体的には
◯日が当たる場所 (❌ 日が当たらない場所)
◯人が集まる場所 (❌普段人が入らない場所。物置や屋根裏など)
◯部屋の中心から北東(鬼門)、南西(裏鬼門)以外の場所 (❌ 北東、南西方位にある場所)
◯トイレや浴場、火気のそばでない場所 (❌「不浄」な場所)
などです。
さらにいえば手を合わせるときに、あまり見おろして拝むことにならないように「目線より少し高い場所」に設置することをおすすめします。
置き台や簡易テーブル、椅子などを利用するのもいいと思います。
その際は白布を轢いたりするとなおいいですね。
お水やご飯もお供えしてお参りをすると◎
お位牌は朝夕、お水をお供えして手を合わせてください。
また、自分たちが食べる前にご飯をお供えしましょう。
そしてお参りが終わったらすぐに下げてそのお下がりをいただきましょう。
また季節の花や食べ物をお供えするのもいいですね。
ただし、アパートの方などは火気や匂いの問題もあると思いますので「ローソク」や「お線香」は無理にあげずとも大丈夫です。
注意すべき点として「鬼門」「裏鬼門」や「不浄な場所を避ける」などの家相的なことはなかなか一般の方には分かりづらいかもしれません。
そんなときは家相の専門家などにご相談ください。
ご自身で本で調べるのもいいかもしれませんね。
当寺でも家相のご相談や、どうしても用いなくてはいけない場合のお祓い、祈祷などを随時行っております。
まとめ : 仏壇がなくても大丈夫です。
今回はお仏壇がないが仏さまやご先祖をお祀りしたい、という疑問に対して記事を書いてみました。
以上のことから、お仏壇や神棚がなくても「部屋の一隅に清浄な場所を作りそこにお祀りする」ことで問題ないことを解説いたしました。
本当に大切にしなくてはいけないものは、形式や物ではなく仏さまやご先祖様に対する「感謝の気持ち」。
位牌がなくても故人の写真を置き、手向けて手を合わせるだけでも十分です。
今回の記事を参考にしながら、ご自分のライフスタイルに合ったお祀りやお参りの仕方を考えてみてはいかがでしょうか。
それでは。